阪神大震災から15年

ボクなんかがあのときはどうだったかとか言うても始まらないし。
とりあえず、地震が起こった時、とある事情でその時刻まで起きていて、直前に地響きのような音が聞こえたのを覚えている。次の瞬間に激しく揺れて、隣で寝ていたキャサリンにキャーと抱きつかれて、首筋を爪でひっかかれた。大慌てで本棚を支えに行ったんだけど、いま考えたらバカだな。本が何冊か飛び出していた。猫たちは腰を低くしておろおろかけずり回っていた。
1週間ほどして、ようやく落ち着いてから、ボランティアにも行った。カメラはよう持っていかんかった。きのうtwitterで、《@me_sou: 違和感を感じたのは「傷ついている人たちにカメラを向けるなんて暴力的なことできない(意訳)」みたいなところ。写真ってのは相手が健康だろうと何だろうと本来そういう容赦のないものだろう。と思った…》これも然り。だが、自分が記録しなくても、記録すべき誰かが記録しているからいいかという思いの方が強かった。だから4月になって初めてカメラを持ち込んで、撮った時の元気になったおっちゃんの顔は今でも覚えている。その写真とネガはどこに行ったやらわからんけど。
瓦礫の中から連れ帰ったバタコは10年、うちで暮らして死んだ。
Comment
Trackback
http://maggotp.blog86.fc2.com/tb.php/232-98ec6df8