操上和美『ゼラチンシルバーLOVE』
操上和美って商業写真のトップっていうイメージが強くて、写真作家というところではあまり語られない。そんな線引きなんか関係ないのにね。
はい、というわけで、この『ゼラチンシルバーLOVE』 操上和美の動く写真集、イメージフィルムとでも言ったほうがいいかもしれない。とは言っても、ストーリーにしてもしっかりしていて、日ごろ写真を見慣れていなくても楽しめる。それとセリフが極端に少ない。しかも聞き取りづらい。それでももっていけるのは操上和美の絵づくりの巧さか。
ところで操上和美の写真じゃありえないコマがちらっと見えるのが動画なの面白さかもしれない。それはね、宮沢りえがゆで玉子(エッグマンかよw)を食べるのが大きく映し出されるのだが、そのときに一度宮沢りえの口の中で噛み砕かれた白身の細片が口元についてるのが見れますよ。あと半熟の黄身がとろっと流れ出すのが気になってw あ、宮沢りえもだいぶふけたね。『Santa Fe』からも20年近いし、でもいい被写体だ。永瀬正敏のライカの巻き上げの動きが気になるったら気になるんだけど、操上和美自身がだいぶそこらの指導はしてるんだろね、それらしかった。『JONEN』での中山一也のカメラの扱いは最悪だったけど(あ、どうでもいいか、あんな映画)
ちょっと落ち込んでるところに、また自分も撮って歩かなきゃと。
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